ハロウィン
ある日のハロウィン・・・・。
つぎはぎうさぎ「くまみちゃん、この格好って、魔女の格好?」
くまみ「うん、がんたいねこさんが作ってくれたの」
つぎはぎうさぎ「そうか・・可愛いな」
つぎはぎうさぎとくまみが楽しそうに話をしていると・・・・。
ガシャ!
つぎはぎうさぎ「・・・・へ?」
つぎはぎうさぎはぽかんとして腕を見ると、なんと手には手錠が。
へろくま「つぎはぎうさぎ・・・くまみに手を出した罪で逮捕する」
つぎはぎうさぎ「へっ、へろくまさん!?」
何とくまみの兄である、警官の服を着たへろくまが、くまみの前に立ちはだかり、手錠をかけたのです。
突然の出来事につぎはぎうさぎはもちろん、くまみも驚きます。
するとそれを見かけた海賊姿のぬいぬいは・・・。
ぬいぬい「おい!へろくま!妹を甘やかすなよ!」
へろくま「・・・甘やかしてないぞ」
とぼけるへろくまに、ぬいぬいはため息を吐きました。
ぬいぬい「へろくまは過保護なんだよ・・・もう少しくまみの気持ちもわかった方が・・・・」
くまみ「ぬいぬい・・・この服、格好いい」
ぬいぬい「!!!」
ぬいぬいの衣装をまじまじと見つめるくまみに対し、ぬいぬいは顔を真っ赤になりました。
ぬいぬい「と、とにかく!あんまり甘やかすなよ!」
ぬいぬいはそう言ってさっさと帰ってしまいました・・・・。
へろくま「・・・何しに来たんだ、あいつは」
くまみ「お兄ちゃん・・・つぎはぎうさぎさんにひどいこと・・しないで」
へろくま「くまみ!?」
くまみ「つぎはぎうさぎさんにひどいことする・・・人・・嫌い」
へろくま「!!!!!!!」
へろくまはショックでつぎはぎうさぎの手錠を離しました。
つぎはぎうさぎ「あっ、ありがとう・・・へろくまさん、くまみちゃん・・・」
へろくま「・・・ああ・・・悪かったな」
へろくまはそう言い残し、トボトボと何処かへ行ってしまいました。
つぎはぎうさぎ「いいのか、あんな風に言っちゃって・・・」
くまみ「・・・・」
つぎはぎうさぎ「へろくまさんは、くまみちゃんのことが心配で、だからあんなことしちゃったんだよ」
くまみ「・・・・・」
つぎはぎうさぎ「俺も一緒に謝るから、お兄ちゃんと仲直りしよ?」
くまみ「・・・わかった」
くまみはそう言うと、つぎはぎうさぎと一緒にへろくまに、謝りに行ったのでした。
おしまい。
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